かんながら

阿部敏郎の公式ブログです。

2016年01月

こんな話を思い出しました。 昔、とある修行者が、村はずれの庵に暮らしていました。 そんな彼を慕い支援を続けているスポンサーが、突然、彼の庵を訪ねてくることになりました。 彼は、支援者のために庵を片付け庭を掃除しましたが、完全に整った庵を見て思いまし ... 続きを読む
こんな話を思い出しました。

昔、とある修行者が、村はずれの庵に暮らしていました。

そんな彼を慕い支援を続けているスポンサーが、突然、彼の庵を訪ねてくることになりました。

彼は、支援者のために庵を片付け庭を掃除しましたが、完全に整った庵を見て思いました。


「自分はなんてことをしているのだ。これでは正直ではない」


そこでこんどは、ゴミやら枯れ葉やらを、あたり一面にぶちまけました。

すると今度は見る影もなく、とても汚れた部屋に変わりました。

これは行きすぎたと思っていたところに、支援者が現れました。

来客は、そのあまりの惨状に困惑して、こう聞きました。


「なにがあったのですか?」


そこで修行者は、自分の心の動きや、ことの経緯を正直に告げました。

その時、支援者と修行者が同時に大笑いし、心が開き合い、そこに偉大な瞬間が訪れたという話です。


僕はこの話が好きです。

難しい修行の果てではなく、偉大な瞬間は、完全に心を開いたときに訪れるのです。



さて今日から、THE禅サンガ第2期生募集に伴い、オープンキャンパスを実施します。

冒頭の動画は僕のWeb講演ですが、ここのブログ記事を補足することもしばしばなので、ぜひ見てください。


THE禅サンガ・オープンキャンパス


そしてTHE禅サンガに興味を持ってくれた人は、2月11日からの第2期にご参加ください。

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人間界というところは、それぞれの人間の中に、それぞれがこしらえた観念による世界があって、その世界同士が出会っている場所です。 それぞれの人は、自分の世界しか見えないので、他の人は自分の世界での登場人物となります。 世界は、それぞれの中で作られているの ... 続きを読む
人間界というところは、それぞれの人間の中に、それぞれがこしらえた観念による世界があって、その世界同士が出会っている場所です。

それぞれの人は、自分の世界しか見えないので、他の人は自分の世界での登場人物となります。

世界は、それぞれの中で作られているのですが、個々は自分が作ったその世界の中で生き、その世界だけが客観的で唯一の世界だと思っています。


人は観念を通して物を見るしかないので、ひとつの現実に対して、人それぞれの解釈が生まれています。

あらゆることがそのように起きていることを、まずは理解することが大切です。


世界は自分が作っているというのは本当ですが、それは目の前の物資や現象のすべてを、自分の意識(あるいは大いなる意識)が作ったという意味ではありません。

起きていることは確かに起きていても、我々はそのことを自分本位に解釈し、あらゆることをその解釈によって作りだしているのです。


相手があなたをこう見ているだろうと思っているようには、相手はあなたをそう見ていません。

相手のなかには全く違うあなたがいて、相手はそのあなたと関わっているのですから。


さて一から万事そんな調子で、何から何まで思いこみで作った世界なのですが、あろうことか人はその世界に固執して、巻き込まれ、埋没しています。

それが苦しみを作っているのです。

そこから連れ出したいという思いがあり、こうして活動していますが、それは、もうひとつの存在の可能性を示すことです。

世界への思いこみの強さが深刻さを生み、思いこみが薄まれば、その分だけ気楽さが現れてきます。



「禅」というとなんとなく厳しいもので、厳しくなければならず、その厳しさを通して人は彼方に誘われるみたいなイメージがありますが、ここにおいてのポイントは厳しさではなく、誘うことです。

厳しさは誘うための、ひとつの型、手段に過ぎません。


禅とは、いまここにおいて、なにに囚われることなく、自由に生きている態度です。

そうなるには、自分と自分が作りだした世界から自由になることしかありません。

ただし、そうなったからといって、理想的な人格になるわけではなく、ただあるがままにあります。


禅の伝統の枠の中ではなく、その精神だけをいまの時代に抜き出したのが、僕たちが提案する「THE禅サンガ」です。

ここは、一般に思われている「禅を学ぶ」ための教室ではなく、阿部と向という生き方や在り方や考え方に触れてもらうことで、結果的に禅を学んでいるというサンガ(真理を基にした集まり)です。

ネット上ですが、とても有機的な場です。


社会の中での役割に埋没するのではなく、誰でもない素の自分に戻ってくる時間であり、霊性とのつながりを取り戻す時間です。


オープンするサイトはこんな感じです。





いよいよ明後日からオープンキャンパスとして一般公開します。


さて、昨日お話した、さとうみつろう君から、たったいま電話がありました。

みなさんのおかげでデビューアルバムが、オリコン初登場28位だとのことです。

わー!パチパチパチ!


メジャー全体で28位というのは、こういうジャンルからのアーティストとして快挙ですね。

誰かも言っていましたが、みつろう君は楽器も歌も下手だというイメージは、なんとなく持てしまった印象であって、実際は独自の世界を持つアーティストであり、その完成度も決して低くありません。

ですから、これだけ売れたというのも彼の実力です。

これからも応援したいと思います。

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強く願ったことが、いつのまにか実現していることってありますよね。 ただ起きることが起きているのに、自分の努力とは関係ないところで、願望が成就するように全体が動き出すみたいな現象です。 願ったから叶ったのか、それともそうなることを知っていたから願ったの ... 続きを読む
強く願ったことが、いつのまにか実現していることってありますよね。

ただ起きることが起きているのに、自分の努力とは関係ないところで、願望が成就するように全体が動き出すみたいな現象です。

願ったから叶ったのか、それともそうなることを知っていたから願ったのか。

もしかしたら後者かもしれないと思うことがあります。


なぜ禅に惹かれたのかわからないけれど、高一の時、「禅とは何か」という鈴木大拙の本をいつも持ち歩いていました。

まったく解らなかったにもかかわらず手放すことができませんでした。


さらにもっと昔になりますが、小学校2年の遠足に、先生が「今年は奥山半僧坊に行きます」と言ったとき、なぜか胸がドキドキしました。

いまでもはっきり覚えているくらい、なんとも言えない高まりでした。

半僧坊(はんそうぼう)というのが何処なのか、そして何なのかも全く知らなかったのに、なぜか懐かしい響きがして胸がときめいたのです。

後になって、半僧坊というのは、方広寺の別名だったことを知ります。


やがて大人になり、人生で大切なものは見えている世界だけではないことに気づいたとき、誰に教わったわけでもないのに、自己流で坐禅を始めていました。

その後OSHOのメッセージに惹かれ、食い入るように本を読み続けるのですが、世界の伝統の中で、日本の禅だけが純粋性を保っていると繰り返す彼の言葉に、ますます禅への感心が高まっていきました。

と同時に、自分が感じている真実は、すべて禅の世界で語り継がれていることを知りました。


そして天河神社での奉公が終わった日、神殿の前で強く願ったことが、

「どうか本物の禅僧に会わせてください」というものでした。

本物の禅僧とは、職業で僧侶をしているのではなく、道を求めて修行し、大悟を認められた僧のことです。

いまは修行とか、大悟とか、そのようなことへの認識が変わりましたが、当時は真剣でした。


その後、運命に導かれるようにして、再び方広寺半僧坊にたどり着きます。

すでに空の世界は体験済みで、個人という幻想の先にある全体性も確信していましたが、そういうことを話せる人が誰もいない中で、初めて何から何まで一致したのが向禅師でした。

願いが叶ったのです。


やがて二人は、方広寺で「奥山ZENスクール」を立ち上げます。

20年ほど前のことです。

考えてみれば、ズブの素人が、禅のエキスパートと対等にコンビを組むのですから、このような例は珍しいのではないかと思います。

伝統に固執せず、門外漢を受け入れる度量の大きさが向さんにあったのと、当時すでに毎年ドイツに赴き、現地のリーダー層に参禅指導をしていた向さんだからこそできたことだと思います。


思えば長い付き合いをさせてもらってきました。

僕は自分勝手でワガママなところがありますが、向さんは当時からそんな僕を「いいよいいよ」という態度で受け入れてくれました。

あはは、それはいまも変わりません(^^;)


さてそんなコンビが時を経て、舞台をインターネットに移して始まったのが「禅アカデミー」です。

多くの人に貢献できる可能性を感じながらも、見当違いや失敗もあり、少しずつ形が整えられていきました。

いらないものを排除し、必要なものを取り入れ、体制を一新して、いまの「禅サンガ」に繋がります。


失敗は全て僕の責任であり、やってみて初めてわかることも多く、この一年間に学んだことは計りしれません。

そんなストーリーの中で、コツコツと心を込めて作ってきた禅サンガを、みなさんに紹介します。


新しいサンガの特徴は、ユーストリームを多用していることです。

月・火・水・日と行われる向禅師の朝の坐禅会、

隔週夜に行われる僕のWeb講演会、

月に一度の向禅師の臨済録講話、

そしていまは毎週のWeb瞑想会にも参加できるようになり、そのすべてが生配信されます。


生で見れない人には、動画がストックされているので、いつでも見たい時に繰り返し見てもらうことができます。

これが新しく生まれ変わった内容です。


百聞は一見にしかずで、どうぞ日曜日からの3日間、禅サンガのサイトで宝探しをしてみてください。

きっと何か見つけてもらえると思います。


強い願いは叶う。

あるいは、そうなることを知っているから強く願う。

その両方が、時間を超えて「いま」、同時に起きているのだと思います。



さて話はガラリと変わりますが、昨日、みつろう君が家に遊びに来てくれました。

現在ブレイク中の、さとうみつろう君ですが、彼と話すのは面白い。

「そうきたか」という視点が多くて、とても新鮮です。


そんな彼がメジャーレーベルからCDデビューしました。

やったね、みつろう!!

君がメジャーデビューすることは、宇宙が誕生したときから決まっていた(笑)

それを君は知っていた。

実際そういうことです。


彼はこう歌います。


♪不安の正体は「未来」

♪僕らの正体は「いま」


うん、いい、いい(^^)


この「スターライダー」という曲を「居酒屋阿部家 第6話」で聴かせてもらったんだけど、とても良かったです。

歌はメッセージの残りかたが違いますね。

その模様はココに収録してあります。

サンプルなので無料で聴けますよ。


みつろう君のCDは、昨日発売で、すでにオリコンチャートで30位に迫る勢い。

すげー!!

ぜひお買い求めください。

CDはコチラで購入できます。


Youtubeで試聴もできます。

https://youtu.be/ifDkT31IlAY


こういうメッセージが世に出るのは、素晴らしいことですね。


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昨日のコメント欄はとても有意義でした。 質問や、あるいは僕の言動に対する違和感を率直に言ってくれると、僕も何が問題なのかが見えてきて、そのことに対応することができます。 人間関係の問題の多くはコミュニケーション不足だと思います。 お互いが相手を決 ... 続きを読む
昨日のコメント欄はとても有意義でした。

質問や、あるいは僕の言動に対する違和感を率直に言ってくれると、僕も何が問題なのかが見えてきて、そのことに対応することができます。


人間関係の問題の多くはコミュニケーション不足だと思います。

お互いが相手を決めつけ、互の真意が見えないまま、それぞれの中で事実が作られていってしまうというものです。

「話せばわかる」

という言葉がありますが、たとえ違う意見を持っている同士でも、対立を目的にするのではなく、相互理解を目的に話し合えば、たいていの問題は解決するのではないでしょうか。


ただ、もう一つの問題として、人間は己の中に様々なこだわりや古傷を抱えていて、素直になれなかったり、あるいは相手の物言いに傷ついたりすることも起きます。

相手がそんな思いで言ったのではないのに、勝手に傷ついてしまうこともあります。

そうなると、せっかく相互理解を目的にしたのに、知らぬまに互の主張をぶつけ合う対立へと変わってしまいます。


ですから正確なコミュニケーションには、相手が何を感じているのか、何を伝えたいと思っているのかということを、十分に感じながら進めることも大切です。

ブログのような文章でのやりとりは、最も難しい部類に入りますが、それでもいま言ったようなことに留意してやりとりすれば、とても効果的な結果が作れると思います。


昨日のコメント欄では、それができていたのではないでしょうか。

昨日はみなさんからたくさんの愛を送ってもらいました。


そして昨夜のWeb講演会でも、同様の質問が寄せられたことで、さらに詳しい意思の疎通ができたように思います。

やはり動画は実際の声や表情が届くので、文字情報以上に何を伝えたいのかが届きやすいと思いました。


Web講演会は禅サンガの中で隔週でやっていますが、31日の日曜日からの3日間、オープンキャンパスとして公開しますから、昨日の模様もみなさんに見てもらうことができます。

どうぞ楽しみにしていてください。


出会ってくれてありがとう。

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さむさんへ 心の込もったコメントをありがとう。 さむさんのコメントの全文はあまりに長いのでここに転載するのはやめますが、昨日のコメント欄にあるので、そちらをご覧下さい。 その文章を読んだ率直な感想を述べてみます。 失礼な表現があったら許してくださ ... 続きを読む
さむさんへ

心の込もったコメントをありがとう。

さむさんのコメントの全文はあまりに長いのでここに転載するのはやめますが、昨日のコメント欄にあるので、そちらをご覧下さい。

その文章を読んだ率直な感想を述べてみます。

失礼な表現があったら許してください。


たぶんあなたは一時期、非二元とか、悟り、とか呼ばれている現象を求めて奮闘し、それが得られないことから、非二元という言葉自体に抵抗を持ったのではないでしょうか。

もし最初に関心を持たなかったら、抵抗が出てくることもありません。

僕はそんなあなたの元々の関心に向けて文章を書きます。


>阿部さんの視点では、阿部さんという「わたし」が消失したところに非二元という名の大きな愛があるのだ、という観点ですね?



非二元という大きな愛があるのではありません。

愛としか呼べないのです。

言葉遊びではなく、非二元は愛としか呼びようがないのであって、我々が想像する愛があるのではないのです。

この視点の違いが、そのあとのあなたの文章の礎になっているので、その部分へのレスは省きます。


>阿部さんの読者が例えば一万人いたとしたら、一万人の中でそれぞれ異なる「非二元とは何ぞや」が発生していきます。

>またそれが一万人の中で思考の堆積物となり、その蓄積はやがて潜在意識にまで沈殿すれば動かし難いカルマとなり、本来自由な魂を呪縛していく訳です。



ここにあなたの非二元アレルギーを見ました。

これは一万人に訪れていることではなく、あなたに訪れていることです。

たしかに思考では捉えきれないものではありますが、一部の人がこのメッセージに惹かれるのは、いまも真理に対する微かな記憶があるからです。

あなた自身も同じです。

でなければ、当初の探究心さえ起きなかったことでしょう。


>阿部さんが、非二元や禅や、空や悟りというオモチャを見つけてしまい、夢中になって遊んでいる幼い子のように見えています。


あはは、たしかに何事にも夢中になる性格ではあります。

オモチャかどうかは別として、そのことにしか本当の価値を感じていないのは事実です。


>いま悩み苦しむ人を見て、改めて何とか力になりたいとの思いは阿部さんのハートからの愛に違いないですよね?


「非二元は愛としか呼べない」という愛を愛とするなら、何とか力になりたいというのは、愛というよりは同胞への共感であり慈しみです。

愛の種類がまるで違います。

もう一度言いますが、非二元は愛としか呼びようがないのですが、それは我々個人が発揮する愛とはまったく別のものです。


>2、3ヶ月ほど「論理の先の非二元」みたいなのをうっちゃって、ただ「阿部敏郎という愛」を表現するってのはいかがですか?

>そんな阿部さんを読者も見たかろうと思うのは僕だけかな?(笑)



いえ、あなただけではないと思います。

それくらい、自分ではどうしようもない世界に対してウンザリしている人は他にもいることでしょう。

でも僕は僕の感性でしか生きられず、これからも唯一の真実を指し示しながら、個としての同胞への共感を表現していきたいと思います。



言葉にできない世界を言葉にすることの難しさを抱えながら、4000もの記事を書いてきました。

きっとこれが人生で一番やりたいことなのでしょう。

ブログを始める前にやっていた活動も、このことを伝えたい一心からでした。

何十年たってもこの思いは色褪せることがありません。


そんな中で大和田菜穂さんという現象に出会ったことで、さむさんも指摘するように無邪気なまでの熱心さで突き進んできたと思います。

このような態度に反発した人も少なくないのは知っています。

非二元については言葉で説明するしかありませんでしたが、完全にそうなった状態と出会えたことで、具体的な現象としてみなさんに紹介できることに興奮した感は否めません。

たくさんのメッセンジャーに会い、国内外の多くの動画も見てきましたが、彼女の存在は突出していると感じたことに、いまも変わりはありません。


さむさんは、読者が持ってしまったかもしれない思いを代弁し、僕をサポートしてくれたように思います。

多くの人たちに支えてもらっていることを改めて感じた次第です。


その上で、このことに関心を持ち、僕の方向性を信じてくれる人は、長年の活動の中で見つけた禅と瞑想に触れてみてください。

この二つは、個人にはどうすることもできない彼方への道への、個人ができるギリギリのアプローチです。

より多くの人が、この基礎固めに参加できるように、料金体系を含め抜本的な改革をしました。

禅サンガは1月31日から3日間、オープンキャンパスとして一般公開します。



今日はいくぶん暖かいね。

週末は春の陽気が訪れると聞きました。


寒暖差が激しいので、どうぞみなさん風邪などひかぬようご自愛下さい。


今日も読んでくれてありがとう。

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昨日のWeb瞑想会で、人間関係が苦手でどんな会社に入っても長続きしないという人の相談メールがありました。 昨日は昨日で答えたけれど、今日は違った観点から書いてみます。 阿部の放浪記の一部、勤め人時代のストーリー。 僕は人生で一度だけ、会社勤めらしきこ ... 続きを読む
昨日のWeb瞑想会で、人間関係が苦手でどんな会社に入っても長続きしないという人の相談メールがありました。

昨日は昨日で答えたけれど、今日は違った観点から書いてみます。

阿部の放浪記の一部、勤め人時代のストーリー。


僕は人生で一度だけ、会社勤めらしきことをしたことがある。

民放の音楽出版社に入社したときで、後にも先にも自分のデスクが与えられたのはその時だけ。

人生で大きな気づきを得た直後で、いくら真理に触れたとしても、食べるためにはなにかしなくてはならないわけで、バイトを探そうとした矢先に訪れた就職話がこれだった。

思い切りハイになっていたから、なんだってよかったし、なんでもできる気がしていた。


最初の頃は10時出社で、終わるのは23時ころだった。

なんでそんなに遅かったかというと、最初の2年間は見習いだと言われ、制作部長のアシスタントみたいなことやらされて、その部長が家に帰るのが嫌いで(笑)、遅くまでダラダラ社内に残っているわけ。

それで僕も帰ることができずに、まったく無駄に付き合うということになった。

僕は彼とは反対に、好きな子がいて早く帰りたいのにね。


で、その部長、業界ではちょっとした有名人で、みんなも知っている当時のヒット曲を量産していたわけ。

とは言っても、テレビ局が親会社なのだから、ものすごく有利な条件なわけで、それをフルに利用してのヒットメーカーだった。


その部長、外面はいいんだけど、社内ではイジメに近いことを繰り返していたみたいで、その話はすぐに耳に入ってきた。

大の大人が泣きながら退社していくというんだから、いまでいうパワハラだ。

もっともそのおかげで、入社できたんだけど。


でどうしたかというと、完全に成りきった。

完全なイエスマン(笑)

それだけじゃなくて、僕はあなたを尊敬しているっていう態度を一貫して取り続けた。

彼はいいセンスしていたし、探せばいいところもあったから。

上辺だけじゃなくて、本当に彼を愛そうとしたと思う。


人は自分を嫌っていることはすぐに見抜く。

自我は開いた傷口みたいに敏感だからね。

いったんそう思われると、ろくなことがないのは知っているよね。


でも反対に、人は自分に好意を向ける人間を嫌うのは難しい。

ましてや周囲から疎まれている人間が、自分を心底認めてくれる人間を離すわけがない。

だからすぐに可愛がられるようになった。


とにかく成りきる。

郷にいれば郷に従えというけれど、これはそのとおりだ。


君たち男の子 郷!郷!

(一度受けると何度も使いたくなる)


考え方や、やり方の相違なんてどうでもいい話。

相手に合わせたって何も失くさない。

完全に成りきるんだ。


水の如くあれ。

水は自分の決まった形を持たない。

丸い容器に入れられれば丸くなるし、四角い容器に入れば四角くなる。

「本来の私の形はこうだ!」なんて主張しない。


それなのにどんな形になってもH2Oとしての本質は失われていない。


さらに水は、いつも低いところを目指して流れようとする。

決して上に向かおうとしない。

だから誰からも戦いを挑まれない。

これがTAO思想。


TAOは仏教と結ばれて「禅」になった。


後日談だけど、彼に気に入ってもらったおかげで、担当した新人の楽曲をドラマの制作会社に紹介してもらえた。

一度はボツになった曲なのに、そこまでしてくれたのは彼が僕を気に入ってくれたからだ。

ここがポイントで、能力を気に入ったのではなく、自分を尊敬している部下だから気に入ってくれたのは間違いない。

だって僕はただのアシスタントで、能力を発揮する場など与えられていなかったのだから。


で、その曲がミリオンヒットになった。

そのおかげで、入社半年目にしてアシスタントから解放されて、独自の活動が許され、自由出勤という待遇に変わった。


最後は自慢話のようになってしまったが、人生は能力の問題ではなく、周囲を愛することで展開していくという、いかにもスピリチュアルらしい話(笑)


でもこれは事実だ。

いまはまったく活動内容が変わったけれど、基本は同じだと思う。


いかに人を愛せるか。

それがそのままブログに反映された分だけ、受け取ってくれた人が支持してくれるのだろう。

同時に失敗もたくさんあって、その根本原因は愛がなかった事だと改めて思う。


こういう話は夢の中での生き方だけど、夢とはいえ切実な問題だと思うので、僭越ながらこの先も僕なりのメッセージを伝えていこう。


そして、とりあえずスムーズに生きられるようになったら、それでも問題はまたたくさん出てくるから、そのときは根本的解決に目を向けるといい。

ホントはいますぐ方向転換するのが早道なんだけど、まだ、今の問題が解決すればこの苦しみから脱出できると思っているうちは、それをやったほうがいい。

僕もサポートするから。


昨日誰かが

「二元と一元の橋渡し」と言ってくれたが、違う言い方をすると、

「現象への問題解決」と、「根本的問題解決」の橋渡しかも知れない。


根本的問題解決には「やり方」がないだけに、本当に関心を持った人しか付いてこれないと思う。

僕はそんな関心を高めていきたい。

だって本当の救済はそれしかないから。


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昨日のブログを書いた後で思ったことがある。 そのことで自分が所有していたストーリーが少し変わったので、今日はその話(^^) やはりこの世界(精神世界)に関心を持つのは、何らかの苦しみの結果だと思う。 その苦しみが、自分のやり方ではどうしようもなくなっ ... 続きを読む
昨日のブログを書いた後で思ったことがある。

そのことで自分が所有していたストーリーが少し変わったので、今日はその話(^^)


やはりこの世界(精神世界)に関心を持つのは、何らかの苦しみの結果だと思う。

その苦しみが、自分のやり方ではどうしようもなくなった時、救いを求めるようにして、いろんな情報を探し出すのだろう。

すべてが順風満帆で、なんの悩みもなければ人はここに関心を持つことはない。


その辺を少し違って捉えていたような気がする。

というのは、人生でほとんどのことをやってみて、それでも満足しない人たちが、最後の喜びを求めてやってくるような気がしていた。

たとえばあらゆる知識を得た学者が、悟りという究極を知りたくて入門するみたいに。


たしかにそんな人もいるのだろうけど、多方は苦しみからの救済が目的だと思った。

かくいう僕も、よくよく思い出してみれば、それまでやっていた仕事が尻つぼみで、毎日が不安の連続で、そんな落ち込みの中で最初の気づきが起きたのであって、もしあれがイケイケの頃だったら、たとえ気づきがあったとしても、大した価値は感じなかっただろう。

そんなことで仕事への情熱を失いたくないと思ったはず。


ところが僕の中でのストーリーでは、やりたいことは全部やったのに、それでも残った欲求不満が求道心の始まりだったと信じていた。

たしかにやりたいことは全部出来たし、人生にはこれ以上の何かがあるはずだという思いはあったけれど、でもそれが直接原因じゃなかった。

どこかで自分のストーリー(半生のストーリー)を美化していたのかな。

まったくもう(笑)


大抵の場合は、何か困ったことが起きても自力でなんとかしてしまうけれど、その可能性も見えなくなった時が、法門の入口なのかもしれない。

八方塞がりの苦しみこそが、社会を超えた真実への関心につながるのだ。

そのための苦しみかもしれない。


そういえば僕のところに来てくれる人たちの中にも、子供を亡くしたり、不治の病にかかったりという人がいた。

そういう苦しみが前提にあることを、僕はどれくらい意識してきただろう

真理への情熱が先走りしていた面も否めない。


だから精神世界は、人の苦しみにかこつけているみたいに見られるのだろう。

そんな気は全然なかっただけに、むしろそう言われても仕方がない側面があったと、いまさらながらに思う。

これは活動のスタンス全体に関わることかもしれない。


だからといって、表面的に何か変わるわけじゃない。

真理は変わりようがないから。

たぶんそこに誘おうとする自分の立ち位置が変わるのか。

やっと何か大切なことに向き合うことができたのかもしれない。


そんな思いで迎えた冬の朝です。


・・・・・・・・・・・・・


さて話は変わるけど、うちの息子と、雲 黒斎くんが、いつの間にか繋がっていて、二人でネットラジオを制作したそうだ。

「居酒屋阿部家」に黒斎くんが来た時の内容が好評で、それで黒斎くんが息子に声をかけてくれた。


タイトルは「わかりかけのRadio」

精神世界に無関心な息子が、黒斎くんに一から教えてもらうという内容だそうだ。

もういちど一から学んでみたいという人には、とても打って付けの番組だろう。


一週間は無料だそうだから、いまのうちに聴いてみよう(^^)

スピタメ!」

にアクセスして、初めての人は新規登録(無料)してから進んでください。


それじゃ楽しんでね。

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