かんながら

阿部敏郎の公式ブログです。

カテゴリ: 問題解決講座

お悩み相談で多いのが子育てについて。 このことも、先日のAさんの場合と同じような要領で解決の糸口を探せると思うよ。 たとえば、子供が親の言うことを聞かないなんていう場合。 特に反抗期と呼ばれる小学校高学年から高校にかけては、それが顕著に出 ... 続きを読む



お悩み相談で多いのが子育てについて。

このことも、先日のAさんの場合と同じような要領で解決の糸口を探せると思うよ。


たとえば、子供が親の言うことを聞かないなんていう場合。


特に反抗期と呼ばれる小学校高学年から高校にかけては、それが顕著に出るのかも。

身体も心も子供から大人に変わっていくデリケートな時期だしね。


ところが親の態度は変わらないままで、幼児の頃と同じような感覚で相手を見るから、そこに溝が生まれて、親子ともども不快感を持って、そこに問題が生まれてしまう。


その解決は、もちろん親側のアプローチにかかってくると思う。






沖縄のBさんの場合は、高2の長男がまったく言うことを聞かず、家族とも打ち解けなくなってしまったそうだ。


まずは、その問題の対処として今まで自分がやってきた方法を書き出してもらった。


そして出てきたのが

1、 小言ばかり言っていると逆効果なので、たいていの事は大目に見て我慢した。

2、 あまりにも目に余る時は、強く叱った。

3、 なだめたり、すかしたりして、相手の気持ちをコントロールしようとした。



思い当たる人もいるでしょ。

でもこの方法がさほどの効果をあげなかったのなら、潔くやめましょう。


そして新しいやり方を考えてみるんだ。



まずは自分の中に溜まってしまった、心配やストレスなどの不快感を手放す。

そしてニュートラルな気持ちになって、子供との関係を見つめなおしてみる。



その時の秘訣は、「自分の子供」という見方をやめて、相手を一個の人間として考えてあげること。

友人や、仕事関係者と同じように、子供だって一人の独立した人間だから。



そしてBさんに見えてきたのは、子供との間にまったく信頼関係が作られていなかったってこと。


子供だからという観念から、親の言うことを聞くべきだ、あなたは何もわかっちゃいない、親のほうがあなたよりあなたがどうしたらいいか知っている、という態度で接してきていた。

それに子供の心くらいコントロールできるという傲慢さが、相手の尊厳を踏みにじってきていたことに気づいた。



子供は大人以上に感性が鋭いので、言葉ではうまく表現できなくても、大人の下心や自分への態度はお見通しだったりする。


そんな中に信頼関係など生まれるはずがない。



そこでBさんは、まずは自分が子供を信頼することから始めたんだ。

その子も自分と同じように判断力や生きる能力を持っているんだと、そんなあたりまえのことを信頼し出した。

そして見え透いた小手先のコントロールをやめて、誠実に関わり出した。



それまでの溝の関係が長すぎたので、少し時間はかかったけれど、ある時初めて子供から口をきいてきたそうだ。



それはやり方というよりは、Bさんのあり方がまったく違ってきたのだと思う。



僕らはつい、相手が子供だったり自分より目下だったりすると、おだてたりすかしたりして、相手の心をコントロールしようとするけれど、それは長い目で見たら上手くいかないよね。


だってコントロールは愛じゃないから。


やっぱり誠実さや正直さが一番。

特に男親はそのことが上手くできていない人が多い。


親だって成熟したところと未熟なところの両方を持っているのだから、相手から見くびられるのを怖れて立派な大人の振りをするよりは、弱さも隠すことなく本当の自分で接したほうが、かえって信頼関係が築けたりする。


それこそ、子供自身が持つ愛や包容力を信頼するところから始まるような気がする。




最後まで読んでくれてありがとう。





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現実は単なる状況に過ぎない。 問題は、その状況に不快感を持った人の中で発生している。 この言葉の意味がわかりはじめた人も多いことでしょう。 間違っているのは周りで、自分は正しいという立場から、周りをコントロールしようとすると、その問題はさ ... 続きを読む


現実は単なる状況に過ぎない。

問題は、その状況に不快感を持った人の中で発生している。


この言葉の意味がわかりはじめた人も多いことでしょう。



間違っているのは周りで、自分は正しいという立場から、周りをコントロールしようとすると、その問題はさらに深みにはまっていくことがあります。

まずは自分自身を振り返り、この状況は自分に何を学ばせようとしているのだろうかと考える事が、解決の近道だったりします。



まずは小さなことから始めるのです。

問題を作ったと感じる相手(それが自分の場合もある)を許してあげることからスタートしましょう。


気持ちのいい挨拶だとか、温かい気遣いだとか、素直な気持ちを持てば、今何をしたらいいのかが見えてくると思います。

必要なのは、ほんのちょっとの勇気です。



そうやって小さな違いを作ったら、あとは天にお任せです。

全部自分で解決しようとする必要はないんです。



あまりにも複雑で大きな問題を前にして、自分には解決できないという思いを抱き、それがさらに問題を重たくさせているケースが多いです。


自分ひとりでやる必要はありません。

それは天との共同作業なのです。

むしろ自分は小さなメスを入れるだけ、そしてそのような小さな違いを作り続けるだけです。





恨んだあの人を 許してあげた時
奇跡が起こるのさ Let it Be

まかせてごらん天の力に
ゆだねてごらんよ Let it Be 




優しい気持ちが一番。

気楽にいこうね(^o^)





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さて今日は問題解決の基本についての最終回です。 初めて読む人は、数日前(8月30日)の記事から読み始めてください。 ・・・・・・・・・・・・ Aさんは長い間、奥さんの行動を非難し、憤りを持ち、何とか相手を変えることに懸命でした。 正しい ... 続きを読む



さて今日は問題解決の基本についての最終回です。

初めて読む人は、数日前(8月30日)の記事から読み始めてください。


・・・・・・・・・・・・


Aさんは長い間、奥さんの行動を非難し、憤りを持ち、何とか相手を変えることに懸命でした。

正しいのは自分で、間違っているのは相手だという立場を変えようとしませんでした。


そして事態は一向に収まりを見せずに、やがて彼は消耗していきました。




そこで彼は自分の今までのやり方を全部紙に書き出してみました。


そしてそのやり方がうまくいかなかったことを認め、それらをやめることを決意しました。

うまくいかないやり方を続けると、問題は大きくなるばかりなのです。



次に、新しいやり方を試みることにしました。

彼女を非難するのをやめ、いまのあるがままの彼女を愛することを始めました。

そしてその愛を表現することに努めました。


彼女の心を満たすことを最優先し始めたのです。


彼女が通い出した○○○から心を満たしてもらっていたことを、彼が変わりに満たしてあげようと考え、様々な生活態度を改めていきました。


その結果、驚く事が起きはじめました。

まず、彼の中から被害者意識と共に、多くの不快感が消え始めたのです。


たとえ彼女がこのまま○○○に入信していようと、そんな彼女を愛しながら、共に生きていこうという連帯感が生まれていました。

もはや問題は問題ではありませんでした。



そして奇跡が起きました。

彼女は信仰を捨てこそしませんでしたが、彼の気持ちを理解し、○○○の活動の多くを自粛し、そこに通う回数も激減していったのです。



いつのまにか、問題が解決していました。




僕たちは何か問題が生じると、直接その状況を変えることこそが解決の道だと考えがちです。

でも出来事は単にそのように起きているのであって、現実は中立なのです。



問題とは、その現実に不快感を持つ人のものです。


そしてその人こそが、問題を解決する鍵を握っているのです。


Aさんの場合を例にとって説明してきましたが、何か参考になりましたか。




最後にもう一度まとめてみましょう。


問題が大きく、それが困難に見えれば見えるほど、自分の心が不安定になっています。

まず最初にやることは、自分の心を落ち着けて、癒してあげることです。


そうすれば出来事を中立的な視点から見る余裕が生まれて来ます。


次に、自分がその問題に対してやってきた対処法を全部書き出して見ます。

そしてそれが上手くいかなかったことを認め、それらをやめる決心をします。


その後、新しいやり方を考え実行します。

それは、愛に基づいたやり方で、相手の視点が変わっていくような何かです。




その結果全てがうまくいくという100%の保証はありません。

僕たちは直接相手を変えることはできないからです。



でも自分が変わることによって、問題は「問題」としてではなく、解決すべき「課題」に変化しています。


その違いは、「問題」には不快感が伴い、「課題」には不快感はありません。



そしてそのような態度が、間接的に相手や状況の変化を促すきっかけになっていくのです。





最後まで読んでくれてありがとう。




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問題解決シリーズも今日で4回目。 ここに書かれた内容が、一人でも多くの人の人生に役立ってくれたらと願い、今日もパソコンに向かう僕です。 きのうのフォークソングナイトで久しぶりにたくさんギターを弾いて、指先が青く腫れ上がっているので、キーボード ... 続きを読む



問題解決シリーズも今日で4回目。

ここに書かれた内容が、一人でも多くの人の人生に役立ってくれたらと願い、今日もパソコンに向かう僕です。


きのうのフォークソングナイトで久しぶりにたくさんギターを弾いて、指先が青く腫れ上がっているので、キーボードがちょっと辛い。

それにしても昨夜は、半分以上が初めて母家に来てくれた人たちで、おかげさまで大盛況でした。

他のアーティストの曲をあれだけたくさん唄うと、自分の歌が唄いたくなる。


次回は8日の夜に沖縄市のMフロッグでライブします。

僕のオリジナルオンパレード。

お問い合わせは098-866-5880まで。


とまあ、さりげなく宣伝も終えたところで、いよいよAさん(夫)の登場です。


みなさん、拍手を持ってお迎えください。


パチパチパチパチ







どうも、Aといいます。

年齢は41歳、妻と小4の娘との3人家族です。

自分で言うのも何ですが、性格はいたってマジメで、会社の中でも何人もの先輩を飛び越して異例の出世を果たしました。

郊外に家も建て、さあこれからというときに、妻が○○○に通い出したのはご存知の通りです。


最初は気がつかず、時折テーブルの上に○○○の小冊子やパンフレットが置かれているのを見て、また新しいものにハマったなくらいで、さほど気にも留めなかったのですが、だんだんと家を空ける回数が増えてきたので、ある日問いただしてみると、なんと正式に入会したということでした。

しかも幼い娘も一緒にです。


私は愕然としました。

何が不満で、私になんの相談もなく・・・いったい何てことをしてくれたんだ。


○○○はちょくちょくマスコミを賑わす狂信的な宗教団体で、そんなところに入った事が人様に知れると、自分の仕事にも悪影響が出るのは必至です。

そうなれば家族の事だって養ってあげられないかもしれない。


「いったい誰のために頑張ってきたと思っているんだ」

私の怒りは頂点に達しました。


何度も妻を説得しましたが、まったく話がかみ合いません。

○○○を批判する多くの資料を集め、妻に突きつけたりもしましたが、それらの記事は真実を理解していない輩が書いたものだからと、取り合おうとしません。


ついには団体の支部にまで出かけていきましたが、それも無駄な労力に終わりました。

私は重い心を引きずりながら、毎日を過ごしていました。







「ちょっと失礼します」(天の声)

「Aさんに質問なんですが、テーブルの上の資料を見た時、そのままにしておいたんですか?」


A「ええ、時々郵便受けに入っていたこともあるし、別に気にもとめませんでした」


「その時は奥さんと話をしなかったんですか?」

A「こちらも忙しいので、いちいちそんなことまで話す時間はないですよ」



「いま奥さんにはどんな気持ちを持っていますか」

A「理解不能ですね。子供まで連れて行くなんて身勝手もいいとこです。あいつだけの子供じゃない。だいたい僕が頑張って働いているから毎日安心して暮らせているのに、『ありがとう』の一言もない」


「わかりました。で、これからどうするつもりですか?」

A「何とか解決させたいと思います。でももう万策尽きました」


「それじゃ、今までのやり方はうまくいかなかったんですね。新しいやり方に取り組む気はありますか?」

A「そりゃあもう、うまくいくのなら何でもします」



「それでは今までやってきた事を簡単にまとめてください」

A「まずは、妻を退会させるために、説得を重ねました。具体的に言えば、いかにその団体がよくないのかを証明しようとしました。でもダメでした。あとやったことといえば・・・心配に心配を重ねたことくらいでしょうか」


「じゃ、それ全部やめましょう。あなたは今新しいやりかたを学ぶ時にきているのです」

A「新しいやり方?」


「それにはまずあなた自身が変わらなくてはいけません。あなたを生かしている聖なる存在は、あなたにそのことを気づかせようと、あなたに揺さぶりをかけてきました。でもあなたは頑なに拒み続け、そして自らを痛めてきたのです。人の多くはあなたと同じように、自分を変えるのを拒むものです」

A「変わります。それでよくなるなら変わります」



「奥さんに対する気持ちから変えてみましょう。いま彼女に抱えている憤りや不満を手放して、ニュートラルに彼女を感じてあげてください」

A「やってみます」



「あなたは最近どれくらい彼女を気遣ってあげましたか。どれくらい優しくしてあげてきましたか」

A「そういえば仕事が忙しくて、ろくに話を聞いてやることもなかったです。日曜は接待のゴルフが多かったし。一生懸命仕事するのが僕の愛情表現だと思っていた・・・。どれくらい優しくしてきたかですか?・・・そんなこと表現しなくたってわかっているはずだと思っていました」


「奥さんは毎日娘さんと2人で、どんな気持ちで暮らしてきたんでしょう」

A「淋しかったかもしれませんね。時々『今日子供がこんなことした』とか話しかけてきても、僕はいつも上の空でしたから」


「もうあなたはどうしたらいいか分かっていますね。あなたに問題解決の秘訣を伝えましょう。労を少なく功を大きくする秘訣です。
それはズバリ『小さなことから解決していく』のです」





さて、初めて自分を見つめ出したAさん。

ここから事態はどう展開していくのでしょうか。


賢明な読者さんは、もうこの話が何を示唆しているのか分かり始めてきたことでしょう。



いよいよ次回は最終回です。





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それじゃさっそく昨日の続き。 まずは、コメント書いてくれたみなさん、ありがとう。 正直言って、さすがに的を射た答えが多いと思った。 普通なら、 「そんな宗教団体がなければよかった」 「奥さんに、自分の軽はずみな行為を気づかせるべきだ」 ... 続きを読む
それじゃさっそく昨日の続き。


まずは、コメント書いてくれたみなさん、ありがとう。

正直言って、さすがに的を射た答えが多いと思った。



普通なら、

「そんな宗教団体がなければよかった」

「奥さんに、自分の軽はずみな行為を気づかせるべきだ」

「ここは子供のためにも、力ずくでやめさせるべきだ」

「なんとか二人を脱会させる、いい方法はないだろうか」

とか考えがちなんだけど、みなさん、ことの本質をよくとらえている。



このような考え方や、やり方は、決して問題を解決することはない。

一見解決したように見えても、他のしこりが残ってしまったりする。


なぜなら、解決しようとする方向性が間違っているからだ。



状況自体に問題があると信じ、状況を変える事が問題を解決することだと思ってあれこれ操作すると、事態はますます複雑になってしまう。

世の中には、そのような間違いに気づかないまま、問題を泥沼化させているケースが少なくない。








うっかりしたら僕たちも同じような過ちにはまって、その結果、思い通りにならない現実を恨んだり、相手を責めたり、被害者意識の固まりになったりすることがある。


あらゆる問題解決の基本は、どこに問題があるのかを見極めること。

それが明確になれば、すでに問題は解決しているといってもいい。



「問題」は、状況に対する混乱と、その状況に対する不快感から生まれてくる。




そもそもこの話の中の「問題」はどの部分だろう。


宗教団体は奥さんの入信に問題を感じているのだろうか。

いやいや、彼らは自分達の教義に自信を持っていて、会員達も団体も何の問題も感じていない。



それじゃ、そこに通う奥さんが問題を抱えている?

いや、彼女もそこで学ぶことに満足しているから、問題は抱えていない。


じゃ、子供?

その娘さんも喜んで通っているから、このことを問題だとは思っていない。



それじゃ、問題はどこにあるんだろう。

そう、「問題」はAさんの中で発生している。



起きている現実は、単なる状況に過ぎない。

しかし彼は一連の出来事に不快感を持っている。


もし彼が、家族の入信に不快感を持たなければ、その出来事に問題は存在しない。


問題とは、出来事に対して不快感を持った人の中に生まれるんだ。


たとえば反対に宗教団体の側から見れば、もし執拗に家族を脱会させるべく圧力をかけてくる夫に対して、憤りなどの不快感を持ったとしたら、夫の存在は問題になるし、不快感を持たなければ、たんなる状況が発生しているだけで、そこに問題という概念はない。


言っていることわかる?



さて、だからといってそれでことが終わるわけじゃない。

Aさんに向かって、「問題はあなたの中で起きてるだけだ」」なんて言ったところで、何かが解決するわけじゃないからね。


ここで一緒に考えているのは、問題解決の基本についてだ。

その基本をマスターして、自分の人生に応用すれば、ずいぶんと無駄な時間を省く事ができる。



そして重要なポイントは、「問題」は「問題」を作った人だけが解決する事ができるということ。


したがって、このケースにおいてはAさんだけが、その可能性を持っていることになる。


まずはここまでのことを整理しておいてね。


次回は具体的に、Aさんがどのようにしてこの問題を解決していったのか、その経緯を紹介します。








今日もいい一日をねニコニコ
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昔、知り合いでとても大きな問題を抱えた男がいた。 公益法人の理事をしていて、仕事も順風満帆に見えた彼には、人には言えない悩みがあった。 というのも奥さんが、とある宗教団体に入信してしまって、家を空ける事が多くなったのだという。 しかもそ ... 続きを読む



昔、知り合いでとても大きな問題を抱えた男がいた。


公益法人の理事をしていて、仕事も順風満帆に見えた彼には、人には言えない悩みがあった。



というのも奥さんが、とある宗教団体に入信してしまって、家を空ける事が多くなったのだという。

しかもそこは、世間からよく思われていない有名な団体で、こともあろうに小学生の娘も連れての入信だったらしい。



夜遅くまで勉強会と称する集まりに参加したり、遠方まで出かけていって各家庭に小冊子を配ったり、その行動は日に日にエスカレートするばかり。


いつか隣近所や仕事先に、自分の家族がその宗教団体の構成員だということがバレるんじゃないかという怖れや、さらには年端も行いかない子供までを洗脳するようなやり方に我慢ならず、毎日悶々とした気分で生活していた。



さてあなたがそんな問題を抱えたとしたらどうしますか。








もちろん彼も、そのまま指をくわえて見ていたわけじゃない。


何度も奥さんに、そこを脱会するように勧めた。

しかし、いっこうにらちがあかない。


それではと、その団体の教義を猛勉強して、いかにそれが誤った教えなのかを説得しようとしたが、彼女のほうがずっと長く勉強しているので、いつも言い負かされてしまう。


もうどうにでもなれという気持ちにもなったが、せめて子供だけは連れて行かないように食い下がった。

まだ何もわからない幼い子供に、教義を教え込んで信者にするのはフェアーじゃない。

彼は涙ながらに訴えた。


ところがそれも聞き入れてもらえない。

子供もママと一緒にいるほうがいいと言い張る。




彼は悩みに悩んで、ついに行動に出た。


その団体に出かけて行ったんだ。

そして、いま家庭が崩壊しつつあるこの現状を訴え、なんとか脱会させてもらえないか頼み込むつもりだった。


命がけだった。



ところが反対に、お父さんも一緒に学ぶのが家庭の幸せにとって一番だと言いくるめられてしまう。

しかも、勇んで行ったその宗教団体の雰囲気はことのほか明るく、しかもそこにいる人達は人の良さそうな人ばかりだった。


自分の妻も子も、他の会員達と打ち解け、楽しそうにしている。




彼は完全に打ちのめされた。


いずれ世間にも知られることになるだろう。

そのような事態になれば、自分達家族の評判もどうなるか目に見えている。



もう妻は仕方がない。

でも子供だけは救ってやりたい。



彼は悩みに悩み、そして自殺さえ考えるまで追い詰められた。

そのような結果を見れば、父親が命がけで家族を守ろうとしたことを分かってもらえると思ったからだ。



さて、この男性を仮にAさんと呼ぼう。

このAさんの場合、「問題」はどこにあるのだろう。


そしてその解決策には何があるんだろう。



あなたはどう思いますか。







この話は「いまここ塾」でもしたことがあるので、知っている人もいるかもしれないけれど、もしあなたがAさんだったらどうするのか考えてみてください。



そしてどのような問題も、このAさんのケースと同じ共通点があるのです。

それは何でしょうか。


なんだか謎懸けのようになってしまいましたが、今日のところは問題提起にしておきます。


この話の顚末と解説はまた明日。





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最近、メールなどで悩みを相談してくれる人が増えてきました。 家族のこと、仕事のこと、健康のこと・・・ 想像できないような状況にはまってしまった人もいます。 どのようにしてその悩み(問題)を解決するかは、その人にしかわかりません。 何度も ... 続きを読む




最近、メールなどで悩みを相談してくれる人が増えてきました。

家族のこと、仕事のこと、健康のこと・・・

想像できないような状況にはまってしまった人もいます。


どのようにしてその悩み(問題)を解決するかは、その人にしかわかりません。

何度も言うように、起きている出来事は中立であり、その出来事を問題として見ているのはその人だからです。



今日はそんな話をさせてください。







分かりやすく説明するために極端な言い方をしますが、問題を作り出したのは自分自身なんです。

(その現実を作ったのがすべて自分のせいということではなく、その現実を問題として見ているのは自分だと言う意味です)


そして問題を作ったのと同時に、それを解決する答えも作り出しています。

実は、問題を作った人にしか、その問題の答えは分からないのです。



したがって第三者のアドバイスは必要ではなく、本当は自分でどうしたらいいか知っています。


ところが、恨みや、怒りや、怖れや、不安で混乱した心には、その答えが見えていないか、あるいは見ようとしていないのです。



だからまず最初にやるべきことは、混乱した心を整理してあげること。


そのために役に立つのは、あなたの話を、心を傾けて聞いてくれる人でしょう。


近くにいなければプロでも構いません。

ただしきちんとした資格(たとえば臨床心理士など)を持っている人がいいと思います。




先日、母家に臨床心理士さんたちが僕に会いに来てくれました。

クライアントから、僕の名前をよく聞くのだそうです。


そこでいろんなお話をさせてもらいましたが、やはり彼らはクライアントが抱える問題に具体的解決策を与えるのではなく(例外もあります)、その人が心のすべてを吐き出せる環境を作ってあげるということです。



もしあなたが誰かの悩みを聞いてあげる立場になったとしたら、その時の聞き方の基本があります。


ひとつは、自分の意見を言うのではなく、ただただその人の話を聞いてあげる役に徹するということ。

よくよく心を傾けて聞いてあげて、時たま相手が話したことを自分の中で整理して「あなたが言ったのはこういうことですね」って確認してあげます。

それを繰り返すことによって、相手はあなたが自分の話を理解してくれた事がわかり、安心してより深く話ができるようになります。


二つ目は、決して同情したり感情移入したり、いい悪いを判断したりしないことです。

そこに感情移入すると、相手の混乱を自分も抱えてしまうことになります。

ただたんに事実を引き出してあげることに徹します。


すると、相手の心の中にある答えが、するっと出てくることがあります。

それを捕まえてあげて励ましてあげるんです。


「問題」は、どこに問題があるかわかれば、すでに90%解決しています。


僕らにできるのは、その人の混乱を解いてあげることだけです。


また例を挙げて詳しくお話します。








今から、週末の「フォークソングナイト」の資料集めに行ってきます。

今回は僕の弾き語りです。

土曜日の8時から母屋でやりますから、みなさん来てください。

みんなで青春しましょう。



それじゃ、また(^o^)/

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